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 内戦下のシリアでイスラム過激派組織に拘束され、3年4カ月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平さん(44)が25日午前2時(日本時間同日午前8時)ごろ、トルコ・イスタンブールから空路で帰国の途に就いた。日本時間の同日午後7時ごろに成田空港に到着する予定だ。

 安田さんは現地時間24日午後6時半すぎ、解放後に保護されたトルコ南部ハタイ県アンタキヤの入国管理施設を車で出発。約30分後にハタイ空港に到着すると、数人の係官に抱えられるようにして要人専用の入り口から空港建物に入り、国内便でイスタンブール空港に向かった。同空港で日本行きのトルコ航空機に乗り換えた。

 安田さんは同機内で「虐待状態がずっと続いていた」と拘束当時を記者に振り返りつつ、「自由になれてうれしい」「家族に会いたい」と心境を語った。

 安田さんの知人によると、安田さんは2015年6月下旬、内戦の取材のため、トルコ南部からシリアのイドリブ県に徒歩で渡った後、音信不通になった。拘束が明らかになったのは16年3月、インターネット上に安田さんとみられる男性の動画が投稿されてからだ。今年7月にも相次いで2回、動画が投稿され、安否が気遣われていた。

 日本政府の要請を受けて過激派組織側と交渉してきたカタール政府が今月23日、安田さんが解放されたとの情報を日本側に伝達。安田さんが保護されていた入国管理施設で在トルコ日本大使館員らが24日に本人確認の面談を行い、安田さんと確認した。(イスタンブール=河原田慎一、下司佳代子)