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 ヤフーは、スマートフォンでサービスにログインするとき、パスワードを使わずに指紋認証だけで済む仕組みを23日から始めた。アンドロイド搭載スマホで、ウェブブラウザー「グーグルクローム」の最新版を使う場合が対象だ。

 利用するスマホで指紋を設定すると、ヤフーのサービスを利用するときに、画面で指紋を照合するだけでログインできるようになる。

 利用者の指紋情報をヤフー側に登録せず、スマホでの照合結果だけをサーバーに送信してログインする。ヤフー側には指紋情報が保存されない。登録した端末からだけ利用できるため、第三者が利用者の指紋情報を入手しても、別の端末からはログインできない。

 iOSは、ヤフーが採用した生体認証の規格を使っていないため、今回の仕組みは利用できない。

 ヤフーが「パスワードなし」の取り組みを進めるのは二つの理由からだ。

 ヤフーのサービスには、月1億3千万回のログインがある。1ユーザーにすると月3回の計算だ。

 一方、パスワードを忘れてしまう人も少なくなく、パスワードの再設定は1日当たり1万5千件あるという。パスワードの入力作業をなくすことで、利用者の利便性を高めることを狙う。

 2点目は、セキュリティー対策だ。複数サービスで同じパスワードを使い回している人は少なくない。万が一、ヤフー以外でパスワードが盗まれた場合、ヤフーのサービスに不正にログインされる恐れがある。パスワード自体をなくすことで、そうした不正アクセスを防ごうと考えた。(篠健一郎