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 建築資材などの防水剤の原料として使われる発がん性物質「MOCA(モカ)」を扱っていた全国約538事業所のうち、7事業所の従業員と退職者計17人が膀胱(ぼうこう)がんを発症していたことが、厚生労働省の調査でわかった。厚労省は業界団体に、健康被害の防止策を徹底するよう求める通知を出した。

 厚労省が2016年9月から今月19日にかけて、モカを扱う事業所の従業員約3700人と退職者について、膀胱がんを発症していないかを調べていた。厚労省によると、発症者17人のうち少なくとも2人が死亡したが、死因は公表していない。

 調査は、16年に薬品製造「イハラケミカル工業」(現クミアイ化学工業)の静岡工場(静岡県富士市)で従業員5人が膀胱がんになったことが発覚したことがきっかけだ。今回の調査でわかった発症者17人のうち、同工場での発症者はこの5人を含む9人となった。

 厚労省は今後、発症者や遺族に労災請求の手続きについて周知するという。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(村上晃一)