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 11月6日の米中間選挙を前に、トランプ大統領に批判的な政治家や著名人らにパイプ爆弾とみられる不審物が送りつけられた事件で、米捜査当局は26日、フロリダ州に住む容疑者の男を逮捕した。男はトランプ氏の支持者で、民主党の有力者らへの敵意をソーシャルメディアで熱心に発信していた。

 逮捕されたのは、同州マイアミ近郊に住むシーザー・セヨク容疑者(56)。米メディアによると、共和党員として有権者登録されていた。窃盗や詐欺、脅迫など多くの逮捕歴があり、今回の不審物から検出された指紋と一致して容疑者の特定に至ったという。

 捜査当局によると、発見された計13個の「簡易爆発装置(IED)」には、それぞれに長さ約15センチのパイプや時限装置、バッテリー、ワイヤが入っていた。連邦捜査局(FBI)のレイ長官は26日の会見で、「インチキな装置ではない」と述べ、爆発していれば被害が出ていたことを示唆した。

 容疑者は、トランプ氏や共和党を支持するメッセージのほか、トランプ氏に批判的な関係者への敵意と憎悪をあおる内容を盛んにツイッターで発信していた。

 不審物をめぐっては、民主党への多額の献金で知られる著名投資家ジョージ・ソロス氏宛てのものが今月22日に見つかったのを皮切りに、オバマ前大統領や、中央情報局(CIA)元長官宛てだが送付先がCNNになっていたものも発見された。26日にも新たに民主党のブッカー上院議員らに宛てた二つが回収され、計13個となった。捜査当局は、フロリダ州から発送された可能性があるとみて調べていた。(ニューヨーク=金成隆一)