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 サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏が、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件で、サウジ当局が拘束した18人の容疑者についてトルコ法務省は26日、「拷問を伴う計画殺人罪」の容疑者として、トルコへ引き渡すよう要請する方針を決めた。アナトリア通信が同日、報じた。

 ギュル法相は26日、「トルコで起きた殺人事件である以上、容疑者引き渡しの要求が満たされることを期待している」と報道陣に語った。トルコ政府高官によると、サウジが容疑者を引き渡せば、トルコは「裁判手続きに国際監視員を受け入れ、最大限の透明性を確保する」としている。

 エルドアン大統領は26日、首都アンカラで演説し、「カショギ氏の遺体はどこにあるのか。殺害を命じたのは誰なのか。(サウジは)説明するべきだ」と訴えた。エルドアン氏によると、サウジの検察幹部が28日にトルコを訪れ、トルコ検察と事件について協議するという。

 一方、AFP通信によると、サウジのジュベイル外相は27日、「容疑者はサウジ人であり、サウジで起訴される」と述べ、トルコ側の引き渡し要請に否定的な考えを示した。

 サウジ検察は当初、カショギ氏は「けんかの末に死亡した」として、事件は偶発的なものだったとしていたが、トルコ側は「事前に計画された殺人だ」(エルドアン氏)と猛反発。サウジ検察は25日、トルコ側の判断を受け入れ、「計画的な犯行だった」と認めた。(イスタンブール=其山史晃)