天皇、皇后両陛下が27日、「第38回全国豊かな海づくり大会~高知家大会~」(28日式典)に出席するため県内を訪れた。29日まで滞在する。県によると、両陛下の来県は国体が開かれた2002年以来16年ぶり。

 両陛下は正午すぎ、特別機で高知龍馬空港(南国市)に到着、尾﨑正直知事、土森正典県議会議長らの出迎えを受けた。車に乗り込む際には県民が「いらっしゃいませ」「ようこそ」と声を掛け、沿道でも住民たちが歓迎した。

 森林率が約84%と全国で最も高い高知県。両陛下は県立林業大学校(香美市土佐山田町)を視察し、建築家でもある隈研吾校長から新たな建材「CLT」などについて説明を受けた。研修生が2班に分かれ、工法を学ぶ実習でそれぞれ作った模型のコンセプトなどを説明すると、天皇陛下は「どのくらいかけて作ったんですか」と質問し、「これからも良い物を作ってください」と声を掛けた。問いに答えた研修生の野田紘司さん(34)は「お2人とも的を射た質問をされると感じた。貴重な経験だった」と話した。

 尾﨑知事は両陛下が宿泊する城西館(高知市上町2丁目)で記者会見し、「県民を励ましていただくすばらしい機会をいただいたことに心から感謝したい」と話した。(清野貴幸、森岡みづほ)