[PR]

 春の選抜大会出場を決める参考となる第71回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催)は28日、四日市市営霞ケ浦球場で決勝があり、初優勝を目指した津田学園(三重3位)は東邦(愛知1位)に2―10で敗れて、準優勝だった。来春の第91回選抜大会の出場チームは、来年1月25日の選考委員会で決まる。東海地区の一般選考の出場枠は2校に与えられる。

背番号1、意地の再登板 津田学園・前佑囲斗投手

 思った通りのコースに投げられない。津田学園のエース前佑囲斗(ゆいと)投手(2年)は一回、先頭打者に四球を与え、違和感を覚えた。ストライクを確実に取るため、甘いコースに投げざるを得ず、一、二回に3点を奪われた。「気持ちを切り替えられなかった」。その後も直球とスライダーを狙われ、5点目を奪われた三回途中で降板し、一塁の守備に回った。

 東海大会準決勝までの3試合は1人で投げ切り、全て3点以内に抑えた。夏からウェートトレーニングに加え、マネジャーが作ったおむすびを練習の合間に食べた。体重は9キロほど増え、球速も5キロ速い147キロに伸びた成果が実った。

 決勝は愛知1位の東邦に打ち込まれた。救援投手の奮闘を見て、背番号1の自分が、このまま引き下がるわけにはいかなかった。

 「もう一回、マウンドに立たないか」。8点を追う五回終了後、佐川竜朗監督から声をかけられた。七回表の攻撃では無死一、二塁で「自分が取られた分を返したい」と安打を放ち、敵失も絡んで1点を返した。

 投手としては七回から再登板。八回裏2死二塁のピンチでは、マウンドに集まった仲間と「一つ一つプレーしていこう」と声を掛け合った。気持ちが楽になって投げたツーシームで打ち取り、少し口元が緩んだ。

 試合後、「負けてたくさんの課題が見えてきた」と涙を浮かべた。準優勝に輝き、来春の選抜大会のマウンドに上がる可能性もある。「監督と相談しながら、一つひとつ自分を変えていきたい。支えてくれる人に恩返ししたい」。悔しさを胸に冬を越し、飛躍の春にする決意だ。(村井隼人)

こんなニュースも