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 プロ野球で最も活躍した先発完投型の投手に贈られる沢村賞の選考会(堀内恒夫委員長)が29日、東京都内であり、巨人の菅野智之投手(29)が2年連続で選出された。連続受賞は1995、96年の斎藤雅樹投手(巨人)以来、史上5人目(金田正一投手=国鉄=の3年連続を含む)となった。菅野には金杯と賞金300万円が贈られる。

 菅野は今季15勝8敗、防御率2・14の活躍をみせ、完投数、奪三振数、投球回数など沢村賞の選考基準7項目全てをクリアした。選考委員5人による選考会では、「文句なし」の全会一致で菅野に決まった。全項目をクリアしての受賞は、2011年の田中将大投手(楽天)以来となった。

 投手の分業制が進むプロ野球で「10試合以上の完投」の項目クリアは難しくなっている。このため沢村賞の選考では、今季から独自のクオリティースタート(QS)の達成率(登板数のうち7回以上を自責点3以内の試合の割合)を補足基準として追加した。しかし、菅野は10完投で、うち8試合が完封勝利。こうした点も高く評価され、選考会ではQSの議論は一切ないままスムーズに受賞が決まったという。

 プロ野球で10完投以上は、13年に金子千尋投手(オリックス)が10完投して以来。この年、金子は7項目全てをクリアした。しかし、同年は楽天の田中が8完投ながら24勝無敗と圧倒的な成績を残し、2度目の沢村賞を受賞した。

 選考委員は堀内恒夫氏を委員長に平松政次、村田兆治、北別府学、山田久志の各氏。平松氏は「他の候補として広島の大瀬良(大地)投手の名前も挙がったが、クリア項目は四つ。菅野投手は全項目をクリアしており、5人の委員全員が推して文句なしの受賞」と語った。

最近10年間の受賞者

受賞者 勝敗 防御率 クリア項目数

09年 涌井(西)16勝6敗 2.30 7

10年 前田健(広)15勝8敗 2.21 6

11年 田中(楽)19勝5敗 1.27 7

12年 摂津(ソ)17勝5敗 1.91 5

13年 田中(楽)24勝0敗 1.27 6

14年 金子千尋(オ)16勝5敗 1.98 5

15年 前田健(広)15勝8敗 2.09 6

16年 ジョンソン(広)15勝7敗 2.15 4

17年 菅野(巨)17勝5敗 1.59 5

18年 菅野(巨)15勝8敗 2.14 7

菅野の今季成績と沢村賞の選考基準

 【菅野】     【選考基準】

   15 (勝利数)  15勝以上

 200 (奪三振数) 150以上

   10 (完投試合数)10以上

2.14 (防御率)  2.50以下

 202 (投球回数) 200イニング以上

   28 (登板数)  25以上

.652 (勝率)   6割以上

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