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 政務活動費約690万円を不正に受け取ったとして詐欺罪に問われた元神戸市議の橋本健被告(38)に対し、神戸地裁は29日、懲役1年6カ月執行猶予4年(求刑懲役1年6カ月)の有罪判決を言い渡した。川上宏裁判長は「市民の範たるべき議員が私欲のために制度を悪用した」と述べる一方、市への被害弁償を済ませ、市議を辞職している点を考慮して実刑を回避した。

 判決によると、橋本被告は2011~15年、架空の領収書を政活費の収支報告書に添付し、支出総額を水増しする手法で総額690万円余りをだまし取った。判決は、被告が詐取金を遊興費などに使ったと指摘。「コンプライアンス意識の低さにあきれざるを得ない。政活費制度や議会、議員への市民の信頼を大きく裏切った」と述べた。

 橋本被告は自民党の今井絵理子参院議員との対談を載せた市政報告を政活費で発行し、16年の参院選公示日直前に配っていたことが発覚。その後、政活費の不正受給疑惑も浮上し、17年に議員を辞職していた。