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 フィリピン南部ダバオを訪問中の中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相は29日、新任のロクシン外相と会談した。王氏は記者会見で、「中国は南シナ海での石油と天然ガス共同開発についても議論を深める用意がある」と述べ、南シナ海の領有権をめぐり対立してきたフィリピンと協力を深めたい意向を示した。

 フィリピン外務省によると、会談では中国の習近平(シーチンピン)国家主席のフィリピン訪問や、海洋での協力が議題になった。フィリピンでは習氏が11月下旬にも同国を訪問し、ドゥテルテ大統領と会談するとの見方がある。

 王氏は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が協議している南シナ海での各国の活動を規制する行動規範(COC)については「ごく早い時期に結論を出す」と述べた。COCに法的拘束力があるかとの質問には「拘束力があろうとなかろうと署名した書類には厳しく従う」とした。

 これに対し、ロクシン氏は、「法的拘束力を持たないかもしれないが、ASEANがどう対応するかの基準にはなるだろう」と述べるにとどめた。(ハノイ=鈴木暁子)