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 シドニーの「シー・ライフ・シドニー水族館」でペンギンの仲良しのオス2羽が協力して温めた卵から、ひなが生まれた。2羽が小石を集めて巣を作ったので、ほかのカップルの卵を与えたら、温めてかえした。水族館は「ペンギンの同性カップルがひなの誕生を喜んだ」と発表した。

 ひなを誕生させたのは、ともにジェンツーペンギンのオスで、スフェンとマジックの2羽。いっしょに歩いたり、泳いだりと仲の良い様子が目撃されていたが、繁殖期を前に、ほかのオスとメスのカップルと同じように、卵を温める巣作りを始めた。

 そこで、偽の卵を与えてみると、とても自然に卵を温められたため、ほかのカップルの本物の卵一つを与えた。2羽は、一方が卵を温めている間は、もう一方が巣の周りで警戒して役割分担。1カ月ほどたった10月19日に、卵から91グラムのひながかえった。2羽はその後もひなにえさを与えて育てている。

 水族館によると、ジェンツーペンギンの場合、ひなが2羽生まれても、そのうちの1羽だけを育てることができるのが普通だという。スフェンとマジックに卵を与えたことは、ベストな選択だったと説明している。(シドニー=小暮哲夫)