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 31日に始まる「『世界津波の日』2018高校生サミットin和歌山」に参加する海外の高校生たちが30日、和歌山県新宮市のJR紀勢線で、電車乗車時の津波避難訓練を体験した。

 体験したのはヨーロッパや太平洋島嶼(とうしょ)国などの高校生120人。串本古座高校の50人も参加した。

 沿線の歴史や地質を学びつつ、地震津波時の避難方法も探る「鉄學(てつがく)」という企画電車(事務局・和歌山大学西川研究室)が熊野灘沿いの線路を走行中、県沖を震源とするマグニチュード9・1の巨大地震の発生で緊急停車したと想定。生徒たちはドアから飛び降りたりはしごを使ったりして線路に降り立つと、最寄りの高台まで100メートルを駆け上がった。誘導役のJR社員らは「ハリー(急げ)」「ランニング」と声をかけて素早い避難を促した。

 カナダから参加したサラ・ヒギンソンさん(17)は「カナダではしたことがない訓練。一生懸命走りました」と話した。和歌山大学の西川一弘准教授(39)は「(2004年のスマトラ沖地震による津波で)スリランカで実際に列車が波にのまれて大きな被害が起きた。和歌山のこの取り組みが、世界の鉄道の安全を守ることにつながれば」と語った。(東孝司)