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 大相撲の元横綱日馬富士(34)による傷害事件で、被害者の幕内貴ノ岩(28)の代理人は30日、日馬富士に約2400万円の損害賠償を求めていた訴訟を取り下げたと発表した。代理人によると、提訴したことで母国のモンゴルでバッシングを受けたためだという。

 貴ノ岩は今月4日、暴行によって休場や十両陥落を余儀なくされたなどとして、治療費や慰謝料などの損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。代理人弁護士によると、貴ノ岩本人から、モンゴルでの家族の平穏な暮らしなどを守るため、治療費などの費用を自分で負担したいと申し出があったという。貴ノ岩は「母国のモンゴルで想像を超える強烈なバッシングが始まり、家族も非常につらい目に遭うことになった」とコメントを出した。

 貴ノ岩は昨年10月、鳥取市内のラウンジで、日馬富士から頭をカラオケのリモコンなどで殴られて負傷。翌11月の九州場所を休場して十両に陥落し、今年1月の初場所も休場。日馬富士は事件の責任をとって引退し、傷害罪で罰金50万円の略式命令を受けた。