[PR]

 国史跡・米子城跡(鳥取県米子市、標高約90メートル)で、天守北側にある本丸の石垣4カ所が落書きされていたことが分かった。石など硬いもので傷つけられ英文字や漢字、記号が残されていた。城跡への落書きの確認は初めてで、市は文化財保護法違反にあたるとみて、米子署に被害を報告した。市が30日発表した。

 市文化振興課によると、城跡の石垣は花崗岩(かこうがん)が主体で、落書きされた石垣は中海や美保湾などを遠望できる場所にある。史跡の現状を見回るなどしていた職員が26日午後4時ごろ、一つの石垣(縦約40センチ、横約70センチ)に「HAO」の英文字と星、ハート形、別の石垣(約80センチ四方)に「CAMB」の落書きを発見。30日には新たに、近くの石垣2カ所に「米村 戸田 戸田」と「ABCDEFG」の文字も見つけたという。

 市は落書き禁止を呼びかける掲示をしたほか、職員らの今後の見回り方法も考える。修復方法については照会をしていた文化庁から30日、「樹脂などで塗り込むのが望ましい」と県を通して連絡があり、県と対応を協議するとしている。

 落書きを発見した平山晃基(こうき)主事は「文化財は市民をはじめ国民の財産、宝で後世に引き継ぎ残す貴重なものだ。傷つけることはやめてほしい」と話している。(杉山匡史)