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 お粥(かゆ)の食事や読経に、護摩焚(た)き――。知っているようで知らない僧侶やお寺の日常を身近に感じてもらうイベント「修行体験ブッダニア」が17日、大阪・ミナミの三津寺(みつてら)(大阪市中央区)である。若手僧侶らの案内で、五感や意識をつかさどる仏教用語「六根(ろっこん)」に沿った修行に挑戦できる。

 イベントは、様々な宗派の若手僧侶らでつくるグループ「フリースタイルな僧侶たち」(フリスタ)と朝日新聞社が主催する。フリスタのメンバーが、仏教のエッセンスを一般の人たちにもわかりやすく伝えたいと願い、企画した。今回のテーマは、般若心経にもある眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)(心)を示す「六根」。参加者は、6プログラムの計8コースから好きな修行を選ぶことができる。

 例えば「舌」では、多くの僧侶が修行中に口にするお粥を食べる体験に挑戦する。食事への心構えを説く「五観の偈(げ)」を食前に唱え、食べ終わったら、食器にお湯を注ぎ、たくあんなどの漬物で器を洗う。曹洞宗の開祖、道元(どうげん)が食べる側の心得を細かく定めた規則として「赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)」を説いており、曹洞宗の僧侶が実際に指導してくれる。

 「耳」では読経体験ができる。真言、浄土、日蓮の3宗派の読経を学び、法要で僧侶とともに唱える。600巻からなる大般若経を扇のように広げながら読経する「大般若経転読」(真言宗)にも挑む。「鼻」の護摩焚きは決意を書いた護摩木やお香、お米などをくべていく。

 仏教は葬式だけではない。「意」では、本堂で行う「仏前結婚式」に参列する。新郎新婦(募集済み)の数珠交換や、「み仏の御前において……」と本尊に誓いを述べる様子などを見守る。

 ほかにも、三津寺と水掛(みずかけ)不動尊で有名な法善寺を往復する仏教スポット・ミナミの街歩き(眼)▽時宗の開祖、一遍(いっぺん)が広めた「踊り念仏」や声明(しょうみょう)の体験(身)▽法要で使う花びらの紙片・散華づくり(意)など多彩なイベントがある。フリスタの代表で、三津寺副住職の加賀俊裕さん(32)は「食べる、聞く……。自分の感覚や意識を見つめ直し、清らかにしてもらうきっかけになれば」と話す。

 イベントは午前11時~午後6時。「舌」(2千円)と「意」の散華づくり(500円)を除き、1人千円。学生はいずれも半額。事前申し込みは必要なし。希望者は直接、三津寺へ。問い合わせは三津寺(06・6211・1982=午前9時~午後5時)へ。詳細はフリスタのウェブ(http://www.freemonk.net別ウインドウで開きます)で。(清水謙司)