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 国立水俣病総合研究センター(水俣市浜)の創立40周年記念事業が1日、同市明神町の水俣病情報センターであり、地元高校生の研究発表や国内外の研究者によるフォーラムがあった。

 同センターは1978年、「公害の原点」とされる水俣病の研究や水俣病患者の医療向上を目的に設置され、96年には国際・総合研究部が新設された。

 この日は同センターの重藤和弘所長が「なお一層の努力が必要。水俣病患者の方の高齢化が進むなか、一刻も早く治療法や診断手法の開発が求められている」とあいさつ。水俣高校の生徒3人は、水俣湾を含む八代海域の海水中の栄養分の変動についての研究成果を披露した。

 午後のフォーラムでは、同センターの松山明人・国際・総合研究部長が「現状における水俣湾の水銀汚染」について発表。「チッソから排出された水銀総量の約95~98%は、熊本県が実施した浄化プロジェクトにより除去されていることがわかった」と述べた。(奥正光)