米ペンシルベニア州ピッツバーグで反ユダヤ主義の白人が銃を乱射して11人が犠牲になった事件で、現場のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)に、70年以上前のナチス・ドイツによるホロコーストから生き延びた男性がいた。「私は2度、生き延びた。語り継ぐことが使命」と語った。

 男性は礼拝所近くに住むジュダ・サメットさん(80)。午前9時45分からの礼拝に遅れたことはほとんどなかったが、事件があった10月27日は家政婦と話し込み、4分ほど遅れた。駐車場に車を止めたところで、黒ずくめの男性が窓をノックしてきた。「礼拝所で銃撃が起きている。ここから立ち去って」。警官だった。言葉の意味がすぐには頭に入ってこなかった。

 数メートル横の壁の後ろに隠れた警官が、礼拝所の入り口に向けて数回発砲するのが見えた。すると礼拝所から「ダダダダダダッ」と激しい音が聞こえた。ジーンズ姿の白人の男が銃をこちらに向けて連射してきていた。銃口の煙も見えた。

 数十秒後、男はまた礼拝所に入…

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