聞き手・高野弦
ドイツのメルケル首相が首相職にとどまったまま、与党・キリスト教民主同盟の党首を退任する。同じ議院内閣制の日本ではなじみがないパターンだが、なぜドイツでは成り立つのだろうか。神戸大大学院の安井宏樹教授(ドイツ政治)に聞いた。
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ドイツでは、首相と党首と議員団長(与党会派の代表)が「三つの頭」と言われる。政党は単なる「看板」ではなく、社会と国家をつなぐ実体のある組織であり、その長である党首独自の仕事も多い。そのため首相と党首を別の人が務めることも珍しくない。歴代首相8人のうち、首相就任時に党首だったのはコール氏ら4人だけだ。シュレーダー前首相は首相就任から半年後に党首に就任したが、第2次政権の途中で腹心の議員団長に譲り渡した。
メルケル首相が党首を兼務して…
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朝日新聞国際報道部