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 がん治療薬品「オプジーボ」を製造、販売する小野薬品工業の2018年9月中間期の純利益は、前年比36・0%増の288億円で過去最高だった。国内での薬価は引き下げられたが、適用できるがんの種類が増えて販売数量は伸びている。海外でも好調だ。

 1日、9月中間決算(国際会計基準)を発表した。売上高は前年比18・9%増の1443億円、営業利益は31・2%増の351億円で、いずれも過去最高になった。

 オプジーボは、今年のノーベル医学生理学賞を受賞することになった京都大の本庶佑特別教授の研究をもとにした、免疫の働きを利用する新しい仕組みの薬だ。国内では今年4月に薬価が24%切り下げられたが、適応できるがんの種類が増えて販売数量は4割程度伸びた。海外では、現地企業から入る権利収入が伸びた。

 ノーベル賞の業績への影響について、会見で相良暁社長は「賞を取っても取らなくても、医療現場での評価は変わらない。影響はほぼないとみている」と話した。一方で「これだけ短期間に、小野薬品、オプジーボという名前が世の中に露出したことから、希望的だが、知名度の低かった小野薬品で働いてみたいということになればありがたい」と、リクルート活動については期待を語った。(中村光)