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東京・池之端の中国料理店「古月」 山中一男さん

 上野の森が目と鼻の先、江戸から東京へと歴史を積み重ねてきた街、池之端に山中一男さん(59)の中国料理店「古月(こげつ)」は静かにのれんを下げています。昭和初期の木造家屋は、山中さんの生家で、祖父が晩年に始めた旅館でもありました。古い街の古い建物で本格的な中国料理。その取り合わせは不思議なようで、「好きなことを仕事に」という山中さんの強い気持ちがたぐり寄せたものでした。

 料理への関心が芽生えたのは小学生の頃です。当時の上野駅周辺は旅館がいっぱい。宿泊の商人や修学旅行生を世話する両親は忙しく、家族用の食事を用意する暇がありません。「お客用のマグロの刺し身に飽きたら、マグロ茶漬けにしてみる。一人っ子の私は食べたいものは自分で工夫するようになったのです」

 博物館に近いせいか、近所に動…

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