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 新人ながらエース級の活躍を見せた横浜DeNAベイスターズの東(あずま)克樹(22)。初年度から抜群の成績を収め、セ・リーグ新人王の有力候補となった東に、プロ入り1年目を振り返ってもらった。

 終わってみれば、11勝はリーグ4位(タイ)、防御率2・45は2位、奪三振率9・06は1位。東自身が手応えを感じたのは防御率だ。「年間を通じて一応試合を作ることはできたかな。でも、まだ一流にはほど遠い」

 入団時、前年入団の浜口遥大(23)が挙げた2桁勝利を目標に掲げた。だが、春のキャンプやオープン戦では納得いく投球が出来ず、実は本当に勝てるとは思っていなかった。「一戦一戦に集中し、気づくと勝ち星が積み上がった」と振り返る。

 もともと顔見知りだった上茶谷(かみちゃたに)大河(22)が今年のドラフトで1位指名を受けた。その後、上茶谷から「おかげで大変なことになりましたよ」と言われた。東の活躍を受けて、ラミレス監督から「11勝はいける」と期待されたという。

 170センチと決して上背は高くない。愛称は「ハマのペンギン」。見た目や走り方が似ていると同期の神里和毅(24)、楠本泰史(23)が名付けた。

 一方で、全身を大きく使ったフォームが持ち味だ。「身長に対するコンプレックスは全くない。いつも小さいと言われてきたけど、プレーで黙らせればいいと自分に言い聞かせてきた。この身長だからこそ今の自分がある」

 投球以外でも、ベンチでバナナを頰張る姿が、カーリング女子日本代表のように「もぐもぐタイム」と話題となった。「バナナの栄養補給は看護師の母親のアドバイス。試合前後に届く励ましやねぎらいが支えになっています」と話す。

 これまで東海、関西で暮らし、入団後、初めての関東生活が始まった。初めて見るみなとみらいの景色、初めて海の近くに住むことになった横須賀――。なかでも、お気に入りは、やっぱり横浜スタジアムだ。「朝早くから球場入りを待っていてくれたり、帰りに『ナイスピッチング』と声をかけてくれたり。ファンの方々の声援が励みになった」

 グラブには金の「うんこ」と白星が縫い付けられている。日本代表の一人が付けていたのを見て、金運アップと勝利を願ってまねた。小学校の卒業文集に「1億円プレーヤーになりたい」と書いた。来季目標は2桁勝利と規定投球回数(143回)の達成。「1年で終わらず2年、3年と結果を残して、ファンの声援に応えたい」。人一倍の向上心で、さらなる飛躍を誓う。(鈴木孝英、木下こゆる)

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 あずま・かつき 1995年生まれ。三重県出身。愛工大名電(愛知)では春夏通算3度甲子園に出場し、立命館大では関西学生野球リーグ初となる2度の無安打無得点を記録した。第41回日米大学野球選手権では最優秀投手賞。2017年のドラフト1位でDeNAに入団。身長170センチ体重76キロ、左投げ左打ち。

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