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 宇宙飛行士2人を乗せたロシアのソユーズロケットの打ち上げ失敗事故で、ロシア政府の事故調査委員会は1日、原因は1段目のエンジンを切り離す際に作動するセンサーの損傷と発表した。組み立て工程の管理などで安全性を確保し、12月3日にも、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて宇宙飛行士を乗せたロケット打ち上げを再開する。

 発表によると、センサー部品の一部にゆがみが生じ、エンジンの切り離しに必要なバルブが正常に作動しなかった。ゆがみはカザフスタン・バイコヌール宇宙基地でのロケットの組み立て時に起きたとみられ、今後、組み立てに関与した全ての作業員の調査を行う。同基地で組み立てられた同型ロケットも再度点検し、11月半ばに貨物ロケットとして打ち上げて安全を確認する。

 ISSに宇宙飛行士を送る手段は現在、世界でソユーズだけ。長期滞在中の3人が地球に帰還予定の12月中旬までに打ち上げを再開できなければ、ISSが無人になり、運用に支障が出るとの懸念がある。1日の会見で、ソユーズを製造するエネルギア社のロマノフ社長は「事故はISSに影響を与えない」と話した。(モスクワ=石橋亮介)