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 福岡県鞍手町の前町長、徳島真次被告(59)が関わったとされる官製談合や収賄事件の初公判が8日、福岡地裁である。初当選時は町への新風を期待されていた前町長。だが、地元関係者らの証言からは、次第に町政を私物化しようとしていった姿が浮かび上がる。

 「これは、(漏洩〈ろうえい〉を)やったな」

 2015年7月15日、鞍手町役場であった下水道事業に関連した3件の業務委託契約の入札。業者が入れた金額を確認した職員はそう感じた。前町長が自ら設定し、他に誰も知らないはずの最低制限価格とあまりに近接していた。

 予兆があったのは半月前の6月30日。前町長は職員に突然、3件の入札について「今回は価格を決める」と言い出した。それまでは業務委託契約全般で、最低制限価格を設けていなかった。職員らは、慣例をひっくり返す意図を確認した。

 「今後はそういう方針でしょうか」

 「わからない」

 「担当者は業者にどう説明すればいいですか」

 「町長の気まぐれ、と言ってもいい」

 「官製談合を疑われますよ」

 前町長は職員と目を合わさず、聞き流した様子だった。

 その翌日、職員は町長室に呼ば…

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