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 新米が店頭に並ぶシーズンとなりました。いろんな産地から近年、新しい品種の「ブランド米」が登場しています。炊きたてのごはんで違いを味わったり、料理に合わせて変えてみたりしてはいかがでしょうか。

 「『つや姫』の弟、『雪若丸(ゆきわかまる)』がデビューです。生産者が心を込めてつくりました」。阪神百貨店梅田本店(大阪市)で10月下旬、山形県の吉村美栄子知事がもんぺにはっぴ姿で声を張り上げた。トップセールスによる県産米のPR活動だ。同行したJA山形中央会の長沢豊会長は「コメの産地間競争は激しく、まさに『戦国時代』。行政と一体となってブランド化をめざす」と意気込む。

 2010年に売り出されたつや姫は、生産者や栽培方法を限定し、高価格帯を維持しながら支持を広げた。「雪若丸」でも、俳優の田中圭さんをCMやポスターに起用してPRする。

 日本穀物検定協会がまとめたコメの食味ランキングによると、最高評価となる「特A」の銘柄は17年産が43件で、この10年で2倍以上に増えた。つや姫をはじめ、北海道産「ゆめぴりか」や青森県産「青天の霹靂(へきれき)」など近年登場したブランド米は特Aが目立つ。

 阪急百貨店うめだ本店(同市)にあるコメ販売店「益屋」は、定番の銘柄とともに、新品種のブランド米を試行的に入れかえながら提供する。店員が料理に合わせてアドバイスもする。例えば、もっちりと甘みのある新潟県産「新之助」は白いごはんで食べるのがおすすめで、さっぱりとした味わいの青天の霹靂は、酢飯やカレーに向いているという。店長の山口響子さんは「少量で購入し、違いを楽しむお客様が増えている。複数の品種を組み合わせた贈答用も人気です」と話す。(西尾邦明)

粒しっかり 山形の第2弾

 山形県が誇るブランド米「つや姫」に続く第2弾が、「雪若丸(ゆきわかまる)」だ。粒はしっかりとしていて、粘りがあるのが売りだという。コメの食味ランキングでは、昨年産が参考として最高位「特A」を取得。価格はつや姫よりも安く、2kgが1200円前後。

つやと甘み 富山を感じて

 富山県が今秋に売り出したのが「富富富(ふふふ)」。つやと甘みを持ち、農薬の使用が同県産コシヒカリよりも3割少ないという。個性的な名前は、富山の水や大地を表す「富」の文字に、食べた人が幸せを感じてほほ笑む姿を表した。2kgが1400円前後。

開発に15年 熊本の自信作

 熊本県の「くまさんの輝き」は、熊本を代表する品種として12月に売り出す。15年の歳月をかけてようやく開発した。炊きあがりがつやつやするとアピールしている。粘りも強いという。農薬や化学肥料を減らしてつくった特別栽培米。2kgが1100円前後。

魚沼産コシヒカリに続け

 「新之助」は、新潟県から魚沼産「コシヒカリ」と並ぶ高級品種として昨年に売り出された。粒が大きく、かみしめるごとにコクやうまみが出るとPRしている。コシヒカリに比べて暑さに強いため、猛暑でも品質を維持しやすいという。2kgが1600円前後。

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今年発売の新品種米を中心に選びました。価格はいずれも税込みで実勢価格や想定価格(きりとりトレンド)

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