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 サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件で、米紙ワシントン・ポストは1日、サウジのムハンマド皇太子が米政権高官との電話で、カショギ氏について「危険なイスラム主義者だ」と発言したと伝えた。事実なら、皇太子がカショギ氏の印象を悪くしようとした可能性がある。

 同紙によると、発言はトランプ大統領の娘婿クシュナー大統領上級顧問やボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)との電話協議の際のもので、時期は、サウジ政府がカショギ氏の死亡を認める前だったとしている。また、カショギ氏がサウジが敵視するイスラム組織「ムスリム同胞団」の一員だったとも主張。一方で、皇太子は米サウジの同盟関係は維持するよう求めた。サウジ政府の当局者は、皇太子の発言内容について否定したという。

 事件への関与が取りざたされるムハンマド皇太子は先月24日、首都リヤドで開かれた国際経済会議で、事件について「とても痛ましく、正当化できるものではない」と述べ、トルコ側と協力して犯人を罰すると主張していた。(バスラ=高野裕介)