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 内戦下のシリアで拘束され、先月帰国したフリージャーナリスト安田純平さん(44)は2日の会見で、犯行グループのリーダーについて「米軍に捕まって通訳をしていた元義勇兵と聞いた」と語った。拘束場所で過激派組織「シャーム解放委員会」(旧ヌスラ戦線)のロゴを見たと話す一方で、犯行グループは特定できないとした。

 安田さんの説明では、2015年6月、トルコからシリア北西部に入国後に拘束され、3年4カ月後の解放まで、約10カ所の監禁場所を移動させられた。

 拘束場所の一つは、トルコ国境に近いシリアのイドリブ県ジャバルザウィーアだったという。地下1階、地上5階建ての巨大施設に100人単位が拘束されており、食事の世話や見張りをする者も多かったという。こうした世話役には、「17歳の人や、40代以上だろうなという年配の人もいた」と話した。また、リーダーの男について「03年にイラクへ義勇兵として入り、進攻した米軍に捕まって04年までイラク南部の米軍施設で通訳をしていたと聞いた」と話した。

 シリアでは反体制派のほか、シャーム解放委員会や「イスラム国」(IS)など複数の過激派組織がアサド政権と戦っている。安田さんは犯行グループについて会見で「(様々な)組織から捕虜などを引き受けて対価を得ている印象だ」と語った。(古谷祐伸、軽部理人)