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 多くの乗客の命を預かる操縦士が飲酒問題で逮捕される事件が起きた。先月末にも全日空系の機長が飲酒がもとで乗務できなくなる事態が発覚したばかり。チェック体制はどうなっているのか。

 今回、日航の副操縦士は自社の検査を何らかの方法ですり抜けたが、飛行機に移動中のバスの運転手に酒のにおいで気づかれ、逮捕された。実際に飛行機に乗る前だったが、現地では航空機に乗務する前の勤務段階でのアルコール基準があるといい、それに違反したという容疑だ。

 日本の場合、法令は乗務前8時間以内の飲酒を禁止しているが、呼気検査での基準値はなく、航空各社任せとなっている。

 日航は、乗務前の対面検査が義務で、不正を防ぐため、国内ではストローで息を吹き込まないと作動しない新型の検知器を配備していたが、海外では息を機器に吹きかける旧型を使ったままだった。今回の事件を受け、今月中に海外にも新型を配備する方針だ。

 全日空は、日航と手法や基準はほぼ同じだが、ほとんどの空港で検査に操縦士以外の第三者を立ち会わせている。乗務前日に飲めるアルコール量の目安も示す。今回の日航副操縦士の酒量はワイン2本とビールを缶と瓶で計5本とされるが、全日空の指標はビールなら中瓶2本、焼酎なら200ミリリットルまでだ。

 スカイマークも検査を義務づけ、基準値は1リットルあたり0・15ミリグラム未満が条件。操縦士の検査には地上職の職員が立ち会う。一方、エア・ドゥは、地上職の職員が臭いなどから乗務員に飲酒の影響があると疑った場合のみ、地上職の職員が立ち会いのもと検知器で調べる。1リットルあたり0・01ミリグラム未満でないと乗務を認めないという。

 他の交通機関はどうか。鉄道事業者は、法令で酒気帯びでの乗務が禁止されているが基準値や罰則などはない。バスやタクシーでは乗務前の呼気検査が義務なうえ、少しでもアルコールが検出された場合は運転できないという。

 さらに厳しい社内規定を課す事…

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