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 第6戦でも見事な強肩を披露し、MVPを獲得――。プロ野球の2018SMBC日本シリーズで、ソフトバンクの正捕手・甲斐拓也が持ち味を存分に発揮した。第5戦までに4盗塁を阻止。3日の第6戦でも、一回に俊足の田中を素早い送球で刺してシリーズ単独最多記録の5連続とすると、二回にも二盗を阻んで6連続に伸ばした。広島の機動力を完全に封じて、最高殊勲選手(MVP)に輝いた。二塁への矢のような送球は「甲斐キャノン」とも呼ばれ、火砲にも例えられている。

 大分市出身。強肩の基礎を作ったのが、投手だった三つ年上の兄への憧れだった。「あんなふうに、速い球が投げたい」。そう思い立った甲斐は、自宅近くの公園のブロック塀に、日が暮れるまでボールを当て続けた。母の手一つで育てた小百合さん(51)は「兄弟でスピードを競い合っていました」と、思い出す。

 その強烈な肩がホークスのスカウトの目にとまり、2010年の育成ドラフト6位で指名された。ただ、育成選手の最低保障年俸は240万円。1軍の試合に出場可能な支配下登録選手の最低年俸より、200万円も低い。そこから、自慢の武器ではい上がってきた苦労人だ。昨年はベストナインとゴールデングラブを初受賞。今季は投手をリードする組み立ても磨いて、盗塁阻止率も12球団首位の4割4分7厘を記録した。

 本人は「クイックとかしてくれ…

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