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 冤罪(えんざい)事件はなぜ起き、「袴田事件」のように、その可能性があるのに再審の扉が開かないのはなぜか――。4日、浜松市で「冤罪と再審を考える11・4浜松集会」(浜松 袴田巖さんを救う市民の会主催)が開かれ、立命館大学の浜田寿美男・客員教授(71)=法心理学=が被疑者、取調官、裁判官それぞれの立場から分析。約110人が耳を傾けた。

 浜田さんは最大の要因を「虚偽自白」であると指摘。「被疑者が無実であるかもしれないとは少しも念頭に置かない取り調べ、長時間の取り調べと孤独の中で『迎合的』に虚偽自白してしまう被疑者、虚偽自白があるとは思わず、見抜けない裁判」に問題があると、具体的事例を挙げながら説明した。

 埼玉県狭山市で女子高生が殺害された「狭山事件」で有罪判決を受けた石川一雄さん(79)、生徒の調査書の点数改ざんを命じたなどとして有罪判決を受けた「天竜林業高校調査書改ざん収賄事件」の北川好伸さん(70)も出席。共に再審請求を続けており、石川さんは「悔いているのは、無知で、いかなる事情があったとはいえ虚偽の自白をしてしまったこと」と、北川さんは「裁判官に真実を愛する心はない。命をかけた再審の訴えも届かない」と述べた。

 最後に「石川さん、北川さんの再審無罪を求める闘いと、袴田さんの再審無罪と再収監を許さない闘いに連帯して取り組む」とする「浜松集会アピール」が採択された。(菅尾保)