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 蒲島郁夫知事は5日、水俣病患者や水俣病資料館の語り部らに会うため水俣市を訪れた。県によると、蒲島知事の同様の現地訪問は、2014年6月以来。

 この日訪れたのは蒲島知事や田嶋徹副知事、田中義人・環境生活部長ら。同市袋の患者支援施設「遠見の家」では向き合って患者らと面談。胎児性患者の坂本しのぶさん(62)は、母フジエさん(93)の隣で「お母さんがおらんようになったらどうなるかと思えばとても不安。私たちは何十年も苦しんできた」と伝えた。認定患者の岩本昭則さん(67)の妻敬子さん(67)は、「被害者は患者じゃないんですよね」と問いかけ、認定患者が暮らす療養施設「明水園」について「夫婦であったら患者と共に入れる部屋を設けていただけたら」と訴えた。

 田中部長は患者らの意見を踏まえ、「皆様の状況に応じて新たな施設の建設というのも、水俣市も含め福祉関係の方とも相談しながらやっていかないと」と話し、蒲島知事は「皆様に寄り添う、そう感じていただけるようこれからも頑張らなきゃいけない」と述べた。

 水俣病資料館では、語り部の会の緒方正実会長(60)らと意見交換した。6日も同市や津奈木、芦北両町を訪れる予定。(奥正光)