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 新聞にある「おくやみ欄」。亡くなった人の名前や年齢といった情報が並んでいるだけですが、実はとっても読まれているコーナーです。この欄を通じて、時代によって変わりゆく信州のお葬式事情を探ってみました。(津田六平)

 おくやみ欄はどのようにつくられているのか。

 朝日新聞長野総局には毎日、亡くなった人の名前などが記されたファクスが送られてくる。どの新聞に載せるのかなどの遺族の意向に沿って、葬儀社が作成したものだ。長野版では、遺族側に電話で内容を確認し、読み合わせを行った上で、故人の名前や年齢、葬儀の日時や喪主を掲載している。他県版では自治体から情報提供を受けたり、葬儀に関する内容は記さなかったりするところもある。

 長野総局で10年以上にわたってこの欄を担当する清水町子さんは、「喪主が2人以上いるお葬式が増えていると感じます」と言う。

 確かに「妻と長男」「長男と次男」「夫・子・子」といった記載を、喪主欄に見かける。9月中に朝日新聞長野版に載ったおくやみ322件のうち、喪主が複数人だったのは78件、全体の24%に上った。

 北信地域で10の葬儀場を運営する「ブライト信州」(長野市)では、昨年扱った葬儀約1千件のうち、14%が複数喪主だった。「遺族側も葬儀社側も『喪主は1人』という考えが以前は根強かったが、変わってきましたね」と担当者。

なぜ複数人いる?

 佐久市で10月に父親の葬儀を行った男性は、喪主欄に次男の自分とともに、長男、長女の名前を並べた。男性は「それぞれ仕事上の付き合いがあるので、名前を出したかった」と話す。

 「核家族が主流となり、田舎の親と同居しない長男も多い。長男だから喪主ではなく、親子やきょうだい、それぞれの顔が立つことが複数喪主の特徴。今後もますます広がっていくとみています」。新聞のおくやみ欄から家族関係の変化を探ろうと分析を続ける、千葉大大学院人文公共学府特別研究員の金沢佳子さんは、こう解説する。

 金沢さんは全国12の地方紙のおくやみ欄を分析。長野では、信濃毎日新聞を調べたところ、2017年は複数喪主が11・7%で、07年の2・2%から大きく増えていた。エリア別にみても17年は県内全域に広がっていた、という。

 とはいえ、「喪主は長男」が大…

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