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 墓が変わりつつある。屋外に並ぶ墓石とは違う、新たな供養の方法が東京都内で広がっている。

 読み取り機にカードをかざして約1分。ウィーン、カシャン――。かすかな機械音の後、エレベーターの入り口を思わせる戸が左右に開き、目の前に黒御影石の「墓」が現れた。

 眞敬(しんきょう)寺(東京都台東区)が昨年10月に建てたビル型の「搬送式納骨堂」の墓参室だ。7階建ての建物に、墓7千基分の遺骨を納められる国内有数の規模。空調やエレベーター、会食場や授乳室まで備え、釈朋宣(しゃくほうせん)住職(43)は「東日本大震災で本堂が半壊し、思い切って多くの人が安心して参れる施設に建て替えた」と話す。

拡大する写真・図版眞敬寺の墓参室を案内する釈朋宣住職。墓石の中央の四角部分に遺骨を入れた厨子が入る。横の画面に故人の遺影や動画を映すことができ、焼香には電熱器を使う=東京都台東区寿1丁目、岡雄一郎撮影

 近くにある同寺の墓地は、100坪弱の敷地に墓が約300基。納骨堂も敷地は135坪だが、その収蔵能力は桁違いだ。可能にしたのは、遺骨を納めた家名入りの箱(厨子〈ずし〉)を立体的に保管し、墓参室まで機械で運ぶ自動搬送システム。同室には備え付けの墓石があり、その空洞部分に後ろから厨子をはめ込み、戸が開いて遺族の前に現れる仕組みになっている。

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