トランプ大統領を熱狂的に支持する米国の謎のネット投稿者「Q」。「Q」を信奉するネット上のコミュニティーは米国で拡大の一途をたどっているが、匿名のため、参加者の実像はわからない。信奉者の1人とやりとりを続けていた記者は、11月6日のアメリカ中間選挙を前に思いがけない誘いを受けた。「明日のトランプ氏の集会に行くか?」。同行した記者がのぞいたその素顔とは。(オハイオ州ルーカスビル=杉山正)

日本語の記事「ネット登録で読めるよ」

 「Q」信奉者の男性はオハイオ州の山間部の小さな村ルーカスビルに住むクリス・レスリーさん(47)。レスリーさんとは8月にトランプ氏の集会で会って取材し、9月2日付の紙面でレスリーさんのコメントを使った記事を書いた。

 レスリーさんは記事掲載前から私にメールして、「朝日新聞のネット登録をしたから、記事を読めるよ」と連絡してきた。レスリーさんは日本語はわからないので、ネットの翻訳機能を使ったのだろう。メールでやりとりしているうち、レスリーさんはネットに出ている私の情報を大抵知っていることがわかり、心底驚いた。

 いったいどんな人なのか。自宅を訪れたいとお願いしてみた。すると、二つ返事で承諾してくれた。「でも四輪駆動車じゃないと、うちに来ることはできないよ」

「トランプ大統領を批判するやつは『影の政府』のメンバーだ!」。熱烈なトランプ氏支持者の中に、こうした根拠のない主張をする人々がいます。謎の陰謀論者「Q」の信奉者です。トランプ氏の集会に「Q」のロゴ入りTシャツを着て並ぶ彼らには、ロックバンドのライブ開演を待つファンのような高揚感が漂っていました。同行した杉山正記者がリポートします。

 その通りだった。オハイオ州の…

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