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 宗派を超えた全国の若手僧侶のグループが、肉や卵、乳製品、化学調味料などを使わないレトルトカレーを開発した。名付けて「ほとけさまのやさしい精進カレー」。10日に横浜市鶴見区の総持寺で開かれる全日本仏教青年会(倉島隆行(りゅうぎょう)理事長)の全国大会で先行販売し、年内にもインターネットで本格販売する。

 全日本仏教青年会の有志でつくる「全国カレー好き僧侶の会」(吉田武士代表=長崎県大村市・長安寺住職)のメンバー8人が、「カレーで仏教を盛り上げよう」と企画した。仏教とカレーはともにインド生まれ。日本に伝わって独自の進化を遂げるなど、共通点が多いことに着目した。事務局長の松崎智海(ちかい)さん(北九州市・永明寺住職)は「カレーという国民食を通じて、お寺や仏教、お釈迦様への親しみを持ってほしい」と話す。

 「やさしい精進カレー」は肉や卵、乳製品、白砂糖のほか、化学調味料、保存料、合成着色料、香料を使っていない。カボチャやニンジン、レンコンなど8種類の野菜のうまみを引き出し、昆布だしやみそなど日本の伝統調味料とスパイスを調合し、まろやかな口当たりと辛さにしたという。1袋あたり148キロカロリーと、ヘルシーでもある。

 初回は1万食を製造し、災害時の備蓄食料として各寺院に保存するほか、贈答品や返礼品にも活用する。賞味期限が近くなったものは、フードバンクへの寄贈や子ども食堂の開催などを検討している。

 価格は1食500円(税別)。売上金の一部は子どもの貧困問題の解決などに取り組むNPO法人「おてらおやつクラブ」(奈良県田原本町)に寄付する。問い合わせは、倉島理事長が住職を務める四天王寺(津市、059・228・6797)へ。(松永佳伸)