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 子ども医療費助成の高校生年代までの拡大を検討すると静岡、浜松の両指定市が表明したことを受け、川勝平太知事は6日の定例会見で、「両市の対応を歓迎する。部局長レベルの協議の場を今月中に設け、来年4月1日に実施できるようにしたい」と述べた。一方で「(財源で)県からの恒常的な補助があるとは思っていないと思う」と述べ、県の補助があったとしても経過措置的なものになるとの考えを示した。

 県内の高校生年代の約4割が居住する静岡、浜松両市が、拡大にかかる費用を単独で予算化することは困難とし、県に他市町と同様の補助を求めてきた。県は「指定市への財源移譲はすんでいる」と譲らず、協議が進まなかった。

 今後の協議のポイントは県からの支援の有無や割合に移るが、川勝知事は「浜松市は合区(区の再編)によって浮いたお金を使っていただけると思う。静岡市は歴史博物館などの箱物建設を見直してはどうか」と注文。県が補助を考えるうえで、両市の財政支出のあり方も判断材料にするとの認識を示した。

 静岡市の田辺信宏市長は知事会見を受け、「協議の場が設定され、よかった」と評価。「浜松市の鈴木康友市長と心を合わせて取り組みたい」と述べた。鈴木市長は同日、「一歩先に進んだと思う。歓迎申し上げる」とし「できれば県と連携したい。小中学生までとは別の制度と理解しているので、ゼロから協議させていただきたい」と述べた。(阿久沢悦子、大島具視、野口拓朗)