高齢者が亡くなる代表的な原因である肺炎。その中でも7割ほどを占めるとされる誤嚥(ごえん)性肺炎を防ぎ、長生きにつなげようという考えが広まりつつある。ただ、予防やケアについて誤ったイメージも少なくない。どのように向き合えばいいのか。
東京都の片岡君江さん(89)は5月、発熱とせきをきっかけに病院に行くと誤嚥性肺炎とわかり、1週間ほど入院した。いまは回復し、東京在宅ケアクリニック(東京都文京区)の吉田大介医師の訪問診療を受け、自宅で過ごす。体力をつけるため、歩行器を使って自宅内を歩いたり、横になって脚を上げ下げしたりするトレーニングに取り組んでいる。
誤嚥性肺炎は、ものをのみ込む力の落ちた人で確認された肺炎をいう。何らかの形で誤って肺に入ってしまった細菌が原因になりやすい。
のみ込む力を高めることが予防につながるとして、「のどの筋肉を鍛えよう」とする一般向けの情報は多い。
しかし、東京医科大八王子医療センターの寺本信嗣教授(呼吸器内科)は「無意味とは言わないが、『のどを鍛えるだけで誤嚥性肺炎を防げる』と思われているなら、大きな誤解」と言う。
肺炎につながる誤嚥は、食事中…
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