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米中間選挙は現地時間6日夜(日本時間7日朝)、投票が締め切られ、即日開票されました。野党・民主党が下院で過半数を奪還する一方、上院は与党・共和党が多数を維持した注目の選挙を、タイムラインで追います。米国政治に詳しい記者の解説もお届けします。

(タイムライン上の表記は日本時間)

下院、女性96人が当選確実 過去最多

 開票作業が続く米中間選挙で、米CNNなどは、現地時間の7日午前3時半現在、下院の女性候補のうち96人が当選確実となったと伝えた。下院の女性議員は過去最多になる。多くが民主党候補で、31人が新顔だった。女性候補の当選はさらに増える見込みだという。

 改選前、下院435議席のうち女性議員は84議席で史上最も多かったが、さらに大幅に増える。

 今回の中間選挙では、性被害に声をあげる「#Metoo」運動やトランプ大統領の女性差別的な態度に対する批判などが広がったため、230人を超える女性が下院選に立候補していた。多くが初出馬だった。

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解説=編集委員・佐藤武嗣

トランプ氏、ラストベルトで神通力に陰り

 ウィスコンシン州で、共和党の現職知事を民主党候補が破った。同州は、産業が寂れた「ラストベルト」地帯。かつては労働者階級の支持を集めていた民主党の地盤だったが、2016年の大統領選では、労働者の不満をすくい取ったトランプ大統領が勝利した。

 同州の現職は、共和党でトランプ氏の政策に支持を表明してきたスコット・ウォーカー氏。移民に対するトランプ氏の強硬策を支持するなど、同党でもトランプ氏に考えが近い右派として知られる。だが、今回の知事選では、民主党のトニー・エバーンズ同州教育長に敗北した。

 また、同じくラストベルトのアイオワ州でも、民主党候補が下院第1、第3区で共和党の現職を破って議席を奪還。トランプ氏のラストベルトでの神通力に陰りが出てきたとも言える。

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元ソマリア難民でイスラム教徒女性、初の連邦議会議員に

 下院ミネソタ第5区で、民主党の新顔イルハン・オマール候補が当選確実となった。オマール氏は元ソマリア難民。下院ミシガン第13区で当選確実となったパレスチナ移民の子のラシダ・トレイブ候補とともに、初のイスラム教徒の女性連邦議会議員になる。

14:50

トランプ氏、民主下院トップに祝辞

 トランプ米大統領は、民主党が下院で過半数を奪い返す情勢になったことを受け、同党下院トップのペロシ院内総務に電話で祝辞を述べた。AP通信がペロシ氏の報道官の話として伝えたところでは、トランプ氏は民主、共和両党の枠を超えた連携に言及したという。

 これに先立ち、ペロシ氏は会見で「我々を一つにするような解決策のために働く。分断はもう十分だ」と述べていた。

解説=編集委員・佐藤武嗣

民主、党内分断の立て直しが課題

 トランプ大統領にとって、中間選挙は手痛い結果となった。上院では与党・共和党が過半数を維持したものの、下院では民主党の過半数奪還を許した。

 米国では議会の権限が強い。今後、下院ではメキシコ国境との「壁」の建設予算案などが多数を握る民主党の反対で阻まれる見通しになるほか、大統領に対する弾劾(だんがい)裁判も手続きを始められる。一方、2年後の大統領再選を目指すトランプ氏は議会を敵視し、他国に対する貿易戦争など、「過激路線」をさらにエスカレートさせるだろう。

 今回、下院選挙では躍進した民主党だが、2年後の大統領選への布石となるのかは見通せない。民主党内では、長年、主流を占めてきたエスタブリッシュメント派と進歩派の主導権争いに決着がついていない。2016年の大統領選では、エスタブリッシュメントのクリントン元国務長官と、進歩派のサンダース上院議員が角を突き合わせたが、その対立構図をいまも引きずっている。

 下院のニューヨーク州第14選挙区がその象徴だ。民主党の候補を決める予備選では、10期目のベテラン議員で、次期下院議長と目されていたエスタブリッシュメント派のジョー・クローリー氏に、サンダース氏のボランティアだった進歩派のアレクサンドリア・オカシオコルテス氏が挑んだ。結果はコルテス氏が勝利。今回の中間選挙でも共和党候補に圧勝し、進歩派の躍進を後押しした。

 民主党は党内の分断を立て直し、どうトランプ氏に挑むのか。トランプ氏は中間選挙の結果を受け、分断と憎悪をあおる戦略をさらに加速させるのか――。2年後の大統領選をにらみ、両党の動きが注目される。

解説=編集委員・佐藤武嗣

初の黒人知事、誕生ならず

 大統領選でも最大のカギを握るのが、現在は共和党が知事を務めるフロリダ州だ。同党のロン・デサンティス下院議員に、民主党で黒人のアンドリュー・ギラム候補が挑む構図となり、初の黒人知事が誕生するか注目された。

 ギラム候補は、バーニー・サンダース上院議員の支持を受けた党内左派。一方、共和党のデサンティス氏は保守派でトランプ氏に近い。民主党左派と共和党のトランプ派が激突する構図。激しい選挙戦となり、デサンティス氏が黒人のギラム氏を「モンキー」と呼び、人種差別だとメディアから問題視されたこともある。

 結果は1ポイントの僅差(きんさ)でデサンティス氏が勝利する見通し。初の黒人知事誕生はならなかった。

13:55

「ファームベルト」ミズーリ州は共和党

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 激戦となったミズーリ州の上院選は、共和党のホーリー氏が当選確実。民主党の現職マカスキル氏を破った。

 同州は米中西部に広がる巨大な穀倉地帯「ファームベルト」の一角。2年前の大統領選では、トランプ大統領が20ポイント近い差で圧勝していた。

 トランプ政権が「貿易戦争」として、中国からの輸入品に制裁関税を仕掛けると、中国はトランプ大統領の支持基盤の農家を狙って報復関税を発動した。競争力が弱まって収入が減る農家には熱心なトランプ支持者が多く、貿易紛争が選挙戦にどう影響するか注目されていた。

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解説=編集委員・佐藤武嗣

民主が下院奪還、トランプ政権に痛手

 下院で野党民主党が過半数の奪還を確実にしたことで、ロシア疑惑などをめぐる大統領罷免(ひめん)のための弾劾(だんがい)裁判の手続きが可能となる。

 今回の選挙は、2年前に誕生したトランプ政権への信任投票と位置づけられており、トランプ氏にとっては大きな痛手となる。

 ただ、上院では共和党が過半数を維持する見通し。上院には、トランプ政権が指名した政府高官の人事の承認権限がある。これを民主党に握られれば人事が停滞する可能性が高かっただけに、トランプ氏にとって最悪の事態は回避できた。また、共和党がトランプ氏を支持する限り、大統領が弾劾(だんがい)裁判で有罪判決を受ける可能性も低くなった。

 今回の中間選挙では民主党の善戦が目立つが、2年後の大統領選でこれが同党に有利に働くとは限らない。専門家の間では、メキシコ国境との「万里の長城」建設の予算案などが議会に阻まれれば、トランプ氏が民主党をこれまで以上に敵視して支持者にアピールするとみられ、むしろ2年後の大統領選には同氏に有利に作用するとの分析もある。

13:25

トランスジェンダーの候補、落選の見通し

 米CNNによると、バーモント州知事選は共和党現職のスコット候補が当選確実となり、民主党のクリスティン・ハルクイスト候補は落選の見通しとなった。

 ハルクイスト氏は生まれた時の体と心の性別が一致しないトランスジェンダーで、2015年に男性から女性に転換した。トランスジェンダーを公表した人が主要政党の知事候補になるのは、米史上で初めてだった。

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13:20

「ラストベルト」オハイオ州知事選、共和候補が当選確実

 米CNNによると、共和党現職が任期満了で退くオハイオ州知事選で、共和党新顔のデワイン候補が民主新顔のリチャード・コードレイ候補を破って当選確実。

 オハイオ州はラストベルト(さびついた工業地帯)にあたり、2016年の大統領選はトランプ氏が8ポイント差で制した。だが、今回の上院選では同じラストベルトに位置するペンシルベニア、ウェストバージニアの各州で民主党の候補が当選を確実にしていた。

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13:15

トランプ氏「今夜はものすごい成功だ」

 トランプ米大統領が「今夜はものすごい成功だ。みんなありがとう!」とツイートした。すでに米主要メディアが共和党の下院敗北を報じた後のタイミングだった。

13:05

「揺れるステート」フロリダ知事選、共和候補の当選確実

 米CNNによると、フロリダ州知事選で、共和党のデサンティス候補の当選が確実になり、民主党のギラム候補は落選の見通しとなった。フロリダ州は、選挙のたびに接戦が続く「スイング(揺れる)ステート」と呼ばれ、大統領選のカギを握る注目州。

13:00

「上院は共和」「下院は民主」米メディア報道

 中間選挙の開票はなお続いているが、下院選は米FOXニュースに続き、米NBCニュース、米CNNも民主党が過半数を確実にしたと報じた。

 また、上院選は米ABCニュースとCNNが、共和党が過半数を確実にしたと報じている。

12:30

「オバマ再来」と言われたベト氏及ばず

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 米CNNによると、6日に投開票があった米中間選挙のテキサス州上院選で、共和党の現職テッド・クルーズ氏が当選確実。民主党のベト・オルーク氏の猛追を振り切った。

 テキサスは共和党の牙城(がじょう)。2年前の大統領選で、トランプ大統領が約9ポイント差で民主のクリントン候補を撃破した。クルーズ氏は、その大統領選の共和党候補指名レースでトランプ氏と戦った大物議員だ。

 しかし、同州の254郡すべてを回り、SNSなどで支持を訴えた民主のオルーク氏が、若者や女性から熱狂的な支持を得るなどして接戦となった。

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解説=編集委員・佐藤武嗣

民主党、「レッド州」での激戦逃す

 ケンタッキー州は全米のなかでも伝統的に共和党が強い「レッド州」。トランプ共和党の勢いを占う象徴的な選挙区として関心を集めたのが、同州の下院第6選挙区だ。

 2016年の大統領選の際、同選挙区ではトランプ大統領がヒラリー・クリントン元国務長官に15ポイント強の差をつけたが、民主党は今回、女性で元海兵隊の戦闘機パイロットのエイミー・マクグラス氏を擁立。激戦区となった。

 しかし、現職の共和党アンディ・バー議員が数ポイント差で逃げ切り、再選を確実にした。民主党は同選挙区での勝利を足がかりに下院での大躍進を狙っていたが、トランプ共和党が底力を見せた格好で、共和党の大負けはなさそうだ。

12:10

コロラド州知事に同性愛者の男性

 米CNNによると、コロラド州知事選で、民主新顔で連邦下院議員のジャレッド・ポリス候補が当選確実。同性愛者だと明らかにしている人が、米国の州知事につくのは初めて。

12:05

アメリカ先住民の女性、初の当選へ

 下院カンザス第3区で、民主新顔のシャリス・デービッズ候補が当選確実。デービッズ氏は、アメリカ先住民の女性で初めての連邦議会議員となる。また、同性愛者であることを公言している。

11:50

イスラム教徒の女性、初の連邦議会議員に

 下院ミシガン第13区で、民主新顔のラシダ・トレイブ候補が当選確実。パレスチナ移民の子で、イスラム教徒の女性としては初の連邦議会議員となる。

11:45

下院NY、女性最年少29歳が当選確実

 下院ニューヨーク第14区で、民主新顔のアレクサンドリア・オカシオコルテス候補が当選確実。29歳の元バーテンダーで、女性最年少の連邦議会議員となる。

 2016年の大統領選で旋風を起こしたバーニー・サンダース上院議員の元ボランティアで、「民主社会主義者」を自任する。

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11:35

米FOXニュース「民主が下院で過半数の見通し」

 米中間選挙の開票が進むなか、米FOXニュースは、民主党が下院で過半数を確保する見通しだと速報した。FOXニュースはトランプ大統領寄りの報道姿勢で知られる。

テネシー州、共和党が制す テイラー・スウィフトさん発言

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 米CNNによると、激戦区のテネシー州の上院選で、共和党のブラックバーン氏が当選確実。トランプ大統領の政治手法に批判的だった共和党穏健派のボブ・コーカー氏が引退を決め、新人同士の接戦となっていた。

 同州のナッシュビルはカントリー音楽の聖地。人気カントリー・ポップ歌手のテイラー・スウィフトさんが10月、フォロワーが1億人を超えるインスタグラムで、民主党候補の支持を表明。同州の有権者登録の期限直前だったが、若者を中心に登録が記録的な伸びをみせて話題となった。

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11:15

ウェストバージニア州の上院選、民主候補が当選確実

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 米CNNによると、ウェストバージニア州の上院選で、民主党の現職マンチン氏が当選確実。

 2016年の大統領選では、トランプ大統領は同州で約40ポイント差をつけて大勝した。

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11:10

インディアナ州の上院選、共和候補が当選確実

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 複数の米メディアによると、激戦区のインディアナ州の上院選で、共和党のブラウン氏が当選確実。民主党の現職ドネリー氏を振り切った。

 2年前の大統領選では、トランプ大統領が同州で20ポイント近い大差をつけて勝利していた。

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投票用紙が不足するトラブル

 米メリーランド州プリンスジョージズ郡の投票所で、投票用紙が不足するトラブルが起きた。投票締め切りの午後8時から1時間以上が過ぎても、200人近くが投票所に並んでいるという。

11:00

ペンシルベニア州の上院選、民主候補が当選確実

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 ペンシルベニア州の上院選で、民主党の現職ボブ・ケーシー・ジュニア氏が当選確実。

 同州は2016年の大統領選でトランプ大統領勝利の原動力となった「ラストベルト」(さび付いた工業地帯)の一角にある東部の州。選挙直前の10月27日、同州ピッツバーグにあるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)で銃乱射事件があり、11人が死亡。容疑者は白人の男で、SNSに「(ユダヤ人は)白人の敵だ」などと書き込んでいた。

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【関連記事】「2度生き延びた」礼拝所乱射現場にホロコースト生存者(11月2日)

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10:00

オハイオ州の上院選、民主候補が当選確実

写真・図版

 オハイオ州の上院選で、民主党の現職ブラウン氏が当選確実。共和党のレナッチ氏を破る。

 同州は、2016年の大統領選でトランプ大統領勝利の原動力となった「ラストベルト」(さび付いた工業地帯)の一角にある中西部の州。

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9:00

バーニー・サンダース氏、当選確実

 米CNNによると、上院バーモント州選挙区の現職バーニー・サンダース候補(無所属)が当選を確実にした。サンダース氏は2年前の大統領選で、民主党の指名獲得を競って予備選でヒラリー・クリントン氏と接戦を演じた。

 また、下院選のインディアナ州6区でマイク・ペンス副大統領の兄グレッグ・ペンス氏(共和)の当選が確実になった。

解説=編集委員・佐藤武嗣

トランプ氏、対立あおる姿勢鮮明に

 米中間選挙は6日夜(日本時間7日早朝)から米東部の各州で開票が始まった。中間選挙は大統領の信任選挙とも呼ばれ、トランプ大統領も連日、激戦区に頻繁に足を運んだほか、投票日もツイッターで「フロリダ州は重要だ。足を運んで候補に投票しよう」などとツイッターで連打し、支持を呼びかけた。

 トランプ氏が今回の選挙で採った手法は、民主党を敵視し、2016年の大統領選以上に対立や憎悪をあおるものだった。特に最終盤では、移民を目指しメキシコ国境に押し寄せる集団と、不法移民の犯罪者の発言を結びつけ、「民主党はこんな人たちを米国に入国させている」と民主党を中傷するテレビCMを流そうとした。

 しかし、露骨に偏見や人種差別をあおるとして、トランプ氏寄りとされるFOXニュースも含め、多数のメディアが放送を拒否。勝利のためなら対立や憎悪をあおることも辞さないトランプ氏の姿勢が浮き彫りになった形で、これが裏目に出る可能性もある。

 選挙前は共和党が上下両院で過半数を維持していたが、事前の情勢調査では、共和党が苦戦を強いられ、特に下院では民主党が躍進して多数を奪還すると伝えられている。米メディアなどは下院で65選挙区が激戦とされているが、その9割が共和党現職の選挙区で、その結果に注目が集まっている。

8:50

サンダース報道官「大統領は明確な選択を与えた」

 米ホワイトハウスのサンダース報道官は、選挙戦を振り返る声明を発表した。トランプ米大統領は50回の選挙集会を開き、このうち30回は過去2カ月の間に開いたという。

 「トランプ大統領は米国人に明確な選択を与えた。こよい、我々は米国の繁栄と安全の道を続けることができるのか、それとも後退するのか。トランプ大統領と大統領夫人は友人たちと一緒にホワイトハウスで選挙結果を見ることを楽しみにしている」

ビヨンセ、民主党候補の支持表明

 米歌手のビヨンセさんが投票締め切り直前、民主党候補への支持を自身のインスタグラムで明らかにした。

 ビヨンセさんは出身のテキサス州で、上院選に立候補している民主の新星ベト・オルーク氏の帽子をかぶった写真を投稿。「投票で私たちの力を行使しなければ、間違っていることへの不満や苦痛を声に出せない。私たちにはあなたが必要」と投票を呼びかけた。

 米CNNによると、投稿があったのはテキサス州で投票が締め切られる約4時間前。ビヨンセさんのインスタグラムはフォロワー数約1億2千万人と世界屈指で、この投稿への「いいね」の数は100万件を超えている。

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8:15

最大の争点は「医療・健康問題」

 AP通信の調査によると、中間選挙で最大の争点について、「医療・健康問題」と答えた有権者が26%で最も多く、移民問題(23%)、経済(19%)、銃をめぐる問題(8%)、環境問題(7%)が続いた。

 また、過半数が「米国は誤った方向に進んでいる」と答える一方、約3分の2が経済は好調だと評価した。

 調査は10月29日から11月6日にかけて、全米50州の有権者約11万人を対象に行われた。

8:00

投票締め切り、午後には大勢判明

 米中間選挙は一部の州で投票が締め切られた。開票が始まる時間は州によって異なるが、日本時間の7日午後には大勢が判明する見通し。

7:30

期日前投票者、大きく増加

 米CNNによると、6日時点の期日前投票者数は少なくとも3300万人となり、前回2014年の約2200万人を大幅に上回った。

7:20

「トランプ氏支持しない」55%

 米CNNは出口調査の結果を発表した。それによると、「トランプ大統領を支持しない」と答えた投票者は55%で、「支持する」とした44%より多かった。「米国が正しい方向に向かっている」と答えたのは41%で、「間違っている」との回答は56%にのぼった。

 また、下院選では投票者の26%がトランプ氏を支持するために、39%はトランプ氏に反対するために票を投じたと答えた。33%はトランプ氏への支持とは無関係に投票したという。

 また、6分の1が、今回初めて中間選挙で投票したと答えた。

世論調査では民主党リード

 下院は任期2年で定数435。全議席が改選されるため、政党支持率を反映した結果になりやすい。直前の世論調査では、野党・民主党がトランプ氏率いる与党・共和党を7ポイントほどリード。民主党が過半数をとればトランプ氏の政権運営は難しくなる。

 ただ、トランプ氏は中南米からの移民を「犯罪者集団」と呼んで「不法移民に寛容な民主党」と攻撃する戦略に出ており、盛り返す可能性もある。

 上院は任期6年で定数100。今回は35議席が改選される。共和党が51議席、民主党が49議席と2議席差だが、6年前は民主党の圧勝で、上積みは厳しい情勢。むしろ、2016年の大統領選でトランプ氏が勝った州で民主党が勝つか負けるかで、トランプ氏の勢いがわかりそうだ。

 さらに36州で知事選もある。現職は共和党26州、民主党9州、独立系1州だが、民主党が伸ばすかもしれない。特に南部ジョージア州で初の黒人女性(民主党)の知事が誕生するかが注目される。

 今回、期日前投票が大幅に伸びている。特に女性や若者、マイノリティーが投票所に足を運べば民主党に有利とみられるだけに、投票率も注目。また、今回は上下院選、知事選で過去最多の女性候補が立候補し、先住民、イスラム教徒の女性候補もいる。アメリカ政治がどこまで多様化するかも見逃せない。