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 経営不振に陥っているパイオニアは7日、今秋を予定していた再建計画の公表を来年以降に先延ばしすると明らかにした。香港ファンドからの出資受け入れをめぐる交渉が長引いているためという。交渉は詰めの段階で、破談になる可能性は低いとしている。

 同社は主力のカーナビ事業が低迷し、9月に香港の投資ファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア」から資金支援を受けると発表。9月下旬に予定どおり「250億円の一時的な融資」を受けたが、10月中の合意を見込んでいた「500億~600億円規模の出資」はまだ実施されていない。

 同社の森谷浩一社長はこの日の2018年9月中間決算の会見で、出資交渉が長引いていることについて、「時間軸の見方が甘かったのと、交渉の中で課題が出てきたため」と説明。再建計画もベアリング側との交渉のなかで練り直しており、年内の公表は断念すると表明した。

 18年9月中間決算は、売上高が前年同期比3・0%減の1709億円。純損失は前年同期の26億円から99億円に膨らみ、経営状態は厳しさを増している。19年3月期通期の売上高予想も、当初の3800億円から3500億円に引き下げた。(高橋諒子)