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 米中間選挙の結果に対し各国から反応があった。

 米国との貿易摩擦が激化する中国外務省の華春瑩副報道局長は「選挙結果がどうなろうと、中米関係が重要だという認識は変わらない。両国の人民も指導者も安定した発展を望んでいる」と関係改善に向けた期待を述べた。

 習近平(シーチンピン)国家主席とトランプ大統領は今月末から始まる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて首脳会談を開く見通し。貿易摩擦の解消を望む中国にとって、会談前に米中関係を刺激したくないのが本音だ。SNS上で「トランプ氏は負けたが、中国への圧力は弱まらない。大国間の競争は自分の実力に頼るしかない」などとするニュースは、すぐに削除された。

 北朝鮮の核開発問題などを抱える韓国では7日、大統領府高官が「米国内政治の結果に対してあれこれ言及しない」と述べるにとどめた。開票前の6日には、大統領府の鄭義溶(チョンウィヨン)国家安保室長が国会答弁で「基本的にトランプ政権の対北朝鮮政策に大きな違いは出ないとみている」と語った。

 米韓関係筋によれば、韓国政府は今月、シンガポールなどである国際会議の機会に、文在寅(ムンジェイン)大統領とトランプ大統領やペンス副大統領との会談を実現させ、北朝鮮の核開発問題や南北関係について意見交換したい考えだ。

 ウクライナ問題や中距離核戦力(INF)全廃条約などを巡って米国と対立し、早期の米ロ首脳会談を模索するロシアでも中間選挙への関心は高かった。

 ロシアのメディアも開票状況を速報し、米連邦議会の下院で民主党が過半数を得る情勢を大きく報じた。

 ロシア上院国際問題委員会のモロゾフ委員は国営ノーボスチ通信に「共和党、民主党どちらにとっても勝利とはいえない。対ロシア政策を含め、米国政治に大きな変化は期待できない」との見方を示した。ロイター通信によると、ロシア大統領府の報道官は7日、「ロ米関係の平常化に向けた明るい兆しは見えない」と述べ、中間選挙の結果が両国の関係改善には影響しないとした。(北京=延与光貞、ソウル=牧野愛博、モスクワ=石橋亮介)