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 浜松市文化財課は8日、「はそう」という古墳時代の容器の使い方を示すものとして全国的に知られる市博物館所蔵の「はそうを持つ女子埴輪(はにわ)」が、8月に発表した人物埴輪などと同様に、浜松独特の形状である壺(つぼ)形になっていることがわかったと発表した。埴輪専門の職人ではなく、須恵器(土器)の工人が埴輪も作ったという分析をさらに補強するものだという。

 はそうは酒器とみられる須恵器だが、どれも側部に穴が開いている。博物館の埴輪は北区の郷ケ平6号墳の出土品を1970年ごろ復元したもので、女性が捧げ持つはそうの側部に棒状の突起が伸びている。これにより、穴に細い竹などを差して注ぎ口にしていたと分かったという。

 当時、埴輪の胸部は厚さ20センチ程度とみられていた。だが、その後の発掘調査でさらに破片が出土した。最近復元し直した結果、胸部は厚みが30センチ程度あり、上部が球状の壺形だと分かったという。

 女子埴輪は10日から18日まで、北区の地域遺産センターに展示される。(大島具視)