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 11月7日に発売されたアップルの新しい「iPad Pro」のレビューをお届けします(写真1)。iPad Proは2015年にペンが使えるiPadとして登場したものですが、2010年のiPad登場以降、最大の進化を遂げています。できることが多くなりましたが限界も見えました。詳しく解説します。(ライター・西田宗千佳)

顔認証の導入でサイズがコンパクトに

 iPad Proは、今回試用する12.9インチモデルと、一回り小さい11インチモデルがあります。さらに、Wi-Fiのみを内蔵するものと、携帯電話ネットワークでの通信機能を備えた「Wi-Fi + Cellularモデル」があります。通信とサイズを別にすればどれも機能は同じですので、今回は「12.9インチ・Wi-Fi + Cellularモデル」を例に話を進めます。

 今回のiPad Proは、デザインが大きく変わりました。iPadは2010年の発売以来、縦横比4:3の液晶ディスプレーに「ホームボタン」のある形状でしたが、新iPad Proではホームボタンがなくなりました。四辺を同じ太さのフレームが覆うシンプルな形です。

 デザインが変更になったのは、指紋認証から顔認証技術「Face ID」へと変わったからです。iPhoneでも、昨年発売のiPhone Xからホームボタンがなくなり、顔認証のFace IDになりました。それにより画面が広くなってデザインもよりシンプルになりました。同じ流れがiPadにもやってきました。

 ただしアップルは、iPadでは画面の縦横比を変えませんでした。iPadでは紙に近い縦横比の4:3であることが重要だからです。そこで、デザイン変更は主に小型化に向かいました。

 12.9型のiPad Proは2015年にすでに登場しています。新型のディスプレーサイズは変わっていないものの、本体サイズはぐっと小さくなりました。一方で、これまで10.5インチのディスプレーを使っていたモデルについては、ボディーサイズはほとんど変えず、11インチにディスプレーを大型化しています(写真2)。重量も同じ12.9インチであれば約110g軽くなり、10.5インチと11インチとの比較ではほぼ同じ重さです。

 厚さも変わりました。従来に比べおおむね1mm薄い5.9mmになっています。実際に持ってみると、デザインが本当に四角い板状に変更されていることもあり、大幅に薄くなったような印象を受けます(写真3)。ただ、そのためにヘッドホン端子が組み込めなくなったようで、今回から3.5mmのアナログヘッドホンを有線でつなぐにはアダプターが必要です。これもiPhoneと同じです。アダプターが付属せず別途購入が必要なのもiPhoneと同じです。

 デザインの変更は、見やすさ・持ちやすさなどの点から歓迎すべきことです。それ以上にFace IDの導入はiPadの使い勝手を大きく変えています。

 ロックを外すのが楽になったの…

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