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 全米初のアフリカ系(黒人)女性知事をめざす民主党候補と、トランプ大統領に忠誠を誓う白人男性の共和党候補――。南部ジョージア州知事選は、投票翌日の7日になっても勝敗が決まらず、決選投票の可能性も出てきた。影を落とすのは、選挙の公正さそのものに対する疑念だ。

 「集計されるべき票が残っている」。民主党候補ステイシー・エイブラムス氏(44)は7日未明、最後の一票が明らかになるまで敗北を認めないと支持者らに告げた。

 同じころ、共和党候補ブライアン・ケンプ氏(55)は「勝利は近いと確信する」と演説。7日午後になり陣営が勝利宣言した。選挙から丸一日過ぎても勝敗をめぐり対立が続く異常事態だ。

 米CNNによると、7日夜時点(開票率99%)でケンプ氏は197万票余を集め、エイブラムス氏を6万票超リード。それでも新知事が決しないのは第3党「リバタリアン党」の候補が出馬したことと関係がある。得票率50%に達する候補がいない場合、上位2人による決選投票になるが、ケンプ氏の得票率は50・3%とギリギリなのだ。

 エイブラムス陣営は、黒人や移民など民主党支持者が多い地域で、集計されていない期日前投票などが数万票に上ると主張。ケンプ氏の得票率を引き下げて決選投票に持ち込もうとしている。

 エイブラムス陣営は州政府に対し、民主党支持層の票を公平に扱っているのかと不信感を募らせる。ケンプ氏が現役の州務長官のまま知事選に出たからだ。州務長官は副知事に次ぐ公選ポストで、州の選挙事務を取り仕切る。

 「独立した公平な当局が手続き…

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