【動画】福島第一原発の事故直後に福島県の現地対策本部が置かれた県原子力センター=福留庸友撮影
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 東京電力福島第一原発事故の直後、福島県の現地対策本部が置かれた県原子力センター(大熊町)が8日、初めて公開された。会議室の黒板などに残された文字は、当時の切迫した状況を物語っていた。

 黒板には2011年3月12日の1号機爆発の約6時間半前、原発周辺の放射線量を測定した値が書き込まれていた。毎時15マイクロシーベルトを示す地点もあり、すでに放射性物質が漏れていた状況をうかがわせる。ホワイトボードには同14日、3号機が爆発した当時の記述が並ぶ。「モニタリング中止 撤収せよ」に続き、「1F水素爆発」。その後、原発から離れて遠くに退避するよう、「帰還するな 西へ向かえ」との指示が残されていた。

 センターは第一原発から約4キロ西にある。原発のPRや放射線量を測定する施設だったが、事故後は主に線量測定の拠点として、県や国の職員らが詰めた。14日夜に撤退命令があり、その後は使われていない。

 今回、県の震災関連資料収集活動の一環で公開された。資料は双葉町に20年夏に完成予定の施設で保管・展示される。(石塚広志)