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 世界的な人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW、本部・米ニューヨーク)のケネス・ロス代表が来日し、8日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見した。カンボジアやミャンマー、イエメンでの人権侵害に対する日本政府の対応を「がっかり」などと批判し、改善を求めた。

 ロス氏はまず、「日本の外交官は静かな外交を一生懸命やっている」と訴え、人権侵害をなくすには、声を上げることで当事国の評判を損なうことが重要だ、と注文をつけた。

 日本政府への不満の具体例として挙げたのは、フン・セン首相が独裁色を強め、最大野党が解党されたなかで7月に総選挙を実施したカンボジア。主要国が選挙の正当性を認めることになりかねないとして、選挙監視団を派遣しなかった一方、日本政府は選挙監視団こそ派遣しなかったものの、投票箱を支援した。

 ロス氏は「日本は(国際社会にもフン・セン氏にも一定の理解を得られる対応によって)いいとこ取りをした。選挙が自由で公正なものだったか、何も語っていない」と批判。一方、「選挙で勝ってフン・セン首相が安心している今こそ、強い圧力をかけ、政治的な理由で投獄された人々の解放や民主化につなげるべきだ」と訴えた。

 次に挙げたのは、ミャンマーの…

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