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 東京医科大が過去2年の入試で、得点操作によって101人を不正に不合格にしながら、最大で63人の入学しか認めないと発表したことについて、反発が広がっている。大学側は「募集定員」を理由にしているが、不合格となった受験生らは「全員を救済すべきだ」と訴える。

 「63人という数字がどこから出てきたのか分からないが、あまりに上から目線。大学側の道徳や倫理観はどうなっているのか」

 東京医科大の受験生らを支援する会が8日に開いた会見では、この春に不合格となり、浪人中の女性のコメントが読み上げられた。河合弘之弁護士は「償いのためには全員合格とすべきで、無理をしてでも正しい姿に戻さなければならない」と述べ、「定員」を優先させた大学を批判した。

 大学側が、補償について「検討する」と述べるにとどまったことへも不満が出た。2016、17年度入試を受け、いずれも2次試験で不合格になった女性は「現在は国立大医学部で学んでいるので入学の意思はない。ただ、受験料、予備校代、宿泊費、交通費など金銭的補償をしてほしい」とコメントを寄せた。

 医学部専門予備校「メディカルラボ」(本部・名古屋)によると、昨年に不合格になり、別の医大に進学した都内の女子学生は「追加合格の連絡が来ても、1年からまたやり直すことになるので、行かないかも」と話している。一方、東京医大を4年間受け続けたが、いまは別の医大に通う男子学生は「悔しさもあるが、第1志望だったので受かったら行きたい」と語ったという。

 同校本部教務統括の可児良友さ…

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