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 名古屋市内で大規模な展示場の新設を目指していた河村たかし市長は、断念することを明らかにした。既存施設の拡張を求める有識者会議の提言を受け入れ、名古屋港金城ふ頭(港区)の市国際展示場を約2倍に拡張する。

 市の展示場のあり方を検討してきた有識者会議はこの日、リニア中央新幹線が開業予定の2027年をめどに、市国際展示場の展示面積を現在の3万4千平方メートルから8万平方メートルに広げる提言を取りまとめた。河村市長は記者団に「『他でも』といろいろ言っていたけど、それでええ。まずは金城ふ頭を整備し、産業の人たちに国際競争力をつけてもらわないかん」と述べ、提言の受け入れを表明した。

 河村市長は「東京ビッグサイトと勝負できる大規模展示場」の建設が持論で、当初は名古屋港空見ふ頭(港区)に新設する計画だったが、愛知県の大村秀章知事の同意を得られず、今年2月に断念した。その後も新たな候補地を探すとしていたが、有識者会議は「用地取得に時間を要するので適切ではない」と否定的で、8日の最終会合では議題にならなかった。河村市長はこの日、新設について「ごちゃごちゃになって紛らわせるつもりはない。あんまり言ったってしょうがねえ」と話した。(関謙次)