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 米カリフォルニア州サウザンドオークス市で7日夜にあった銃撃事件では、大学生ら多くの若者がイベントに参加していたバーが突然襲われ、数百人いたとされる現場は銃声と悲鳴に包まれた。米国で相次ぐ銃による殺傷事件を受け、若者による銃規制の動きも広がっていたが、またも悲劇が繰り返された。

 米ロサンゼルス・タイムズ紙によると、マシュー・ウェナーストロムさん(20)は大きな音楽が鳴り響くなかで突然、銃撃音を聞き、入り口近くに銃を持った男を見た。ビリヤード台に隠れた後も何発もの銃声を聞き、窓ガラスを破って他の客と逃げ出した。血を流している男性を運ぼうとしている人もいたという。

 テイラー・ウィットラーさん(19)は友人の21歳の誕生日を祝うためにバーに集まっていた。友人11人のうち「まだ半分は見つかっていない」と、同紙に語った。

 AP通信によると、現場で死亡した元海兵隊員の男はフードをかぶって顔を覆い、30回以上、無差別に発砲。「急いで逃げろ!」と客らが叫んでいたという。発煙筒のようなものを投げた後、無差別に銃撃し始めたという情報もある。

 地元警察の発表によると、男はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症していたという。事件の動機は明らかになっていない。

 サウザンドオークス市はロサンゼルス市の北西約60キロにあり、複数の大学がある、落ち着いた住宅街。米民間調査会社によると、犯罪率の低さなどから、治安の良さで三本の指に入る都市とランク付けしていた。

 米国内では2月にフロリダ州パークランドの高校で17人が死亡した銃乱射事件をきっかけに、高校生らが銃規制を呼びかけた。だが、トランプ大統領は、共和党の支持団体である「全米ライフル協会」(NRA)に配慮し「学校の武装化」を訴えるなど、銃規制の動きは鈍い。トランプ氏は事件を受け、「警察官はとても勇敢だった。全ての犠牲者と家族に神のご加護を」とツイートした。