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 国王になった後も公に持論を展開するほど「バカじゃない」――。14日に70歳になるのを前に、英国のチャールズ皇太子が8日に放送されたBBCのドキュメンタリー番組でこう語った。皇太子は環境保護や慈善活動に熱心に取り組み、「おせっかい」ともとれる言動が物議を醸すこともある。国王即位後は、こうした発信は控えるという。

 チャールズ皇太子はエリザベス女王(92)の長男で王位継承順位は1位。番組では「後継者から君主になったら同じではいられない」と強調。国王になっても、こだわりのあるテーマに意見を表明するか問われると、「それはしない。そこまでバカじゃない」と答えた。

 チャールズ皇太子は、国際会議での演説などを通じて気候変動対策について各国指導者の行動を求めたり、プラスチックを多用する使い捨て文化の見直しを訴えたりするなど、環境活動家としても知られる。2004年から05年にかけては、野鳥の保護や、英国産の農産品の購入推進などを求める書簡を当時のブレア首相や閣僚らに送付。一部では「政治介入」と受け取られ、波紋を呼んだ。(下司佳代子)