[PR]

 米CNNの記者がトランプ米大統領と記者会見の場で激しいやりとりをし、ホワイトハウスに出入り禁止となった問題で、米メディアは8日、ホワイトハウスのサンダース報道官が公開した映像について、記者が暴力的に振る舞ったように改変された可能性があると報じた。

 CNNの著名記者ジム・アコスタ氏は7日の記者会見で、中米から米国を目指す移民について質問を繰り返したが、トランプ氏が「無礼だ。もういい」などと打ち切った。ホワイトハウスの女性職員がマイクを取ろうとした際、アコスタ氏が左手で遮るなどした。

 ホワイトハウスはこの後「仕事をしようとした若い女性職員に対し、手を上げる行為は許せない」として、アコスタ氏の記者証を無期限の停止処分とした。

 さらに7日夜、サンダース氏が自身のツイッターで、アコスタ氏が職員を遮る映像を公開。処分の正当性をアピールした。映像では、アコスタ氏が左手で職員の腕をはらいのけるところがアップになり、スローで繰り返されている。

 ところが、この映像がネット上に広がると、アコスタ氏が手を下ろす瞬間、スロー映像のスピードが上がり、まるで「空手チョップ」をしたかのように改変されているとの指摘が相次いだ。AP通信は映像専門家に依頼し、記者会見の映像とサンダース氏の映像とを比較。改変の可能性が高いと伝えている。

 ホワイトハウスは、この映像をどう入手したか明らかにしていない。米メディアは、根拠のない「陰謀論」を流す極右サイト「インフォウオーズ」で最初に映像が流れていたと指摘している。(ワシントン=土佐茂生)