[PR]

特派員リポート 延与光貞(中国総局員)

 「百里を行く者は九十里を半ばとす」。北京で開かれた10月の日中首脳会談の後、安倍晋三首相と一緒に開いた記者発表で、中国の李克強首相がこんなことわざを披露した。調べてみると、出典は戦国時代の対外政策を集めた古典「戦国策」。何事も最後の詰めが難しいからこそ、9割まで来ていても半分と考えて気を緩めてはいけないという意味だ。日中関係の改善を表明しつつも、気を緩めればすぐに崩れかねないぞという日本側への警告のニュアンスも感じる。中国共産党の指導部にとって、歴史問題がからむ日中関係は常に世論や党内の対日強硬派の意見を気にかけなければならない敏感な問題だ。その難しさをにじませた感じもして、なかなか味わい深い言葉だった。

 北京の記者は、日頃から中国の指導者の言動を追いかけている。外国人記者泣かせなのが、こうしたことわざや詩歌、故事成句だ。五千年の歴史を誇るだけあり、中国語は本当にこうした慣用句が豊富。指導者も演説で必ずといってよいほど使う。中国人にとっては分かりやすい例えなのだろうが、中国語もままならず、漢文の素養もない私はそのたびに頭が真っ白になり、慌てて辞書を引く羽目になる。普段は締め切りに追われてなかなかお伝えする機会がないのだが、中国の歴代指導者が国内外で使ったそんな言葉の数々を紹介したい。

   …

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

こんなニュースも